顕微鏡下で使うマイクロツールは,人の指先のような器用な動作が高精度にできることが求められるため,圧電アクチュエータや静電アクチュエータを利用したアプローチが主流であるが,インターフェースや電源により主体装置である顕微鏡本体よりも肥大化してしまうことが課題である。そこで指先の動きが力学的にエンドエフェクターへ繋がるメカニカルなリンク機構を見直して,磁力によって弾性体を変形さる変位縮小機構を開発し,1/1000倍を超える高い変位縮小率が得られることを確認した。されに,この動作原理を応用して顕微鏡に搭載できるサイズで精密ピンセットを開発して有効性を実験的に検証した。
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