本研究では,半速同期リラクタンスモータの原理を応用し,EV用の新しい可変磁束SRモータの(HS-SynRM)の開発を試みた。本研究ではまず,モデル機の設計を行い,HS-SynRMにおける原理と有用性を理論的に明らかにした。さらに,原理的に発生し得るトルクリプルの低減策について検討した。その結果,以下の知見が得られた。(1) 突極集中巻構造の12スロット4極 HS-SynRMを設計し,電圧を印加するだけで定格速度に加速できる。(2)HS-SynRMの極スロットコンビネーションを変更することでトルクリプルをわずかに低減できる。(3)回転子の突極に対してスキューを施すと,平均トルクが大幅に減少する。
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