研究課題
基盤研究(C)
本研究では、超低周波音モニタリングによる防災技術への貢献を目的とし、未確立であった0.1 Hz~1 Hzにおけるマイクロホン感度の校正法の開発を行った。超低周波数領域に特化したマイクロホン感度校正法として水柱型音圧発生装置を用いた校正システムの開発を行うと共に、従来の校正法との比較と不確かさの評価により校正結果の信頼性の確認を行った。結果として、トレーサビリティを確保した信頼性のある校正を0.2 dBの不確かさで行うことを可能とした。
音響工学
超低周波音は遠方まで届くため、火山噴火など大規模自然災害の観測に利用して防災に役立てる研究が進んでいる。しかし観測に使用する計測器の校正方法が確立していないことが課題であった。本研究の成果により超低周波数領域におけるマイクロホンの感度が校正可能になることで、複数点での観測結果の正しい比較・統合が可能となり、超低周波音モニタリングによる防災システムの実用化の加速が期待できる。