マイクロ・ナノ粒子の誘電泳動による選別・濃縮技術の開発への取り組みにより、ピット型誘電泳動によるサイズ300μm以下のスーパーマイクロプラスチックの捕集法を確立した。誘電泳動現象のピットサイズ・形状依存性および周波数依存性に基づき、粒子サイズ選別が可能となった。階層構造を含む三次元誘電泳動フィルタの試作とデバイス評価への取り組みにおいて、陽子線描画技術による誘電泳動デバイス用のピットパターンを試作・評価した。ドライフィルムレジスト導入による大面積デバイス作製工程を開発した。以上により、海洋モニタリングによるスーパーマイクロプラスチックの動態解明に通じて、地球規模での環境問題の解決が可能となる。
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