研究課題
基盤研究(C)
適量の水素 (H) を添加した In2O3 は 100 cm2/Vs を超えるキャリア移動度を実現でき、電気伝導を劣化させることなく低いキャリア密度に因り透明領域を近赤外線波長域まで拡張することができる。我々は、エキシマレーザー照射技術を使用し、照射条件と前駆体薄膜の形成条件の最適化を行うことで、前人未到であったフレキシブル高移動度透明導電フィルムを実現し、報告されているフレキシブル透明導電フィルムの中で最高のキャリア移動度 133 cm2/Vs を達成することに成功した。
透明導電酸化物
実現したフレキシブル高移動度透明導電フィルムは、高い導電性と可視から近赤外線帯域までの広い波長帯域で高い透明性を両立した。これらの特性は、近赤外光を発電やセンシングに利用するフレキシブル次世代太陽電池やセンサーの性能向上に大きく貢献する。