研究課題
基盤研究(C)
従来の貴金属ルテニウム系酸化物より安価である遷移金属系(ニッケル、銅、コバルトなど)酸化物(又は水酸化物)ナノ構造体の可逆的ファラデー反応を利用したスーパーキャパシタは二次電池の補完として有望である。本研究課題では、簡単かつ環境にもやさしい化学溶液堆積法に基づくウェットプロセスを用いた新規遷移金属系複合水酸化物(又は酸化物)ナノ構造体のデザインとその電気化学的反応機構の解明により機能性向上を目指す。
機能性ナノ材料
従来の成膜法により得られた粉末状のナノ構造体を用いた場合、ナノ構造体と添加物の混合比率に関する条件は確立されている一方、どのようなナノ構造体がスーパーキャパシタの電極材料として最適なのかはまだ知られていない。特に、不透明な添加物の使用はその応用展開を制限する。本研究では、添加物フリー複合ナノ構造体を基板上に直接成膜させることで、ナノ構造体の優れた電気化学的特性を要する分野への応用展開も可能である。