高分子系の発光ダイオードは塗布形成により大面積化や製造コストの低減が期待できるが燐光材料やTADFに比べ効率が低く、厚さ数10nmの塗布膜にはミクロのピンホールが生じやすく漏れ電流や導通が多く歩留まりが低かった。また、発色性に優れる量子ドットや高効率発光ポリマーは1g数10万円を超えるため、極限まで薄く無駄なく製膜することが要求される。本研究はメニスカスと転写法を改良して材料利用率をスピンコートの10倍以上(>50%)とした点に加え、キャリア注入層やブロッキング層を改良し従来よりも薄くして導通も減らして効率と動作電圧を改善しており、経済的で効率と発色の両者を改良し実用化の課題解決策を実証した。
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