本研究は、半導体三次元フォトニック結晶に電気的接続を試みることで、将来の光・電子回路の三次元集積デバイスにおける重要な素子のひとつとして、高効率な電流注入型の発光デバイスを開発することを目的とした。まず、国際共同研究を通じて三次元フォトニック構造を設計し、新たに開発した光学顕微鏡観察下でのマイクロマニピュレーション法によって、設計した半導体三次元ナノ構造の作製に成功した。この試料に対する光学測定では、電圧印加による量子閉じ込めシュタルク効果や、レーザ発振に向けた共振器モードを観測したことから、半導体三次元フォトニック結晶への初の電気的接続に成功した。
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