革新的内部構造を有する新規積層型ベーパーチャンバーについて研究開発を行った。本新規構造においては、従来個別の部材が実現していた構成を、新規開発した中板部分に集約することにより、厚み方向の積層構造を簡素化することが可能となった。研究開発成果より、従来型の積層型ベーパーチャンバーでは不可能であった様な薄型構造を実現しながら、従来構造の利点であった面方向熱伝導率については、従来同様10,000 W m-1 K-1を達成することが明らかとなり、薄型化を実現しながらも高い熱拡散性を発揮することが確認された。さらに、本開発品に関して出願していた特許についても、本事業期間内に特許査定を取得した。
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