研究課題/領域番号 |
21K04220
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
岩月 栄治 愛知工業大学, 工学部, 教授 (10278228)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | アルカリシリカ反応 / 抑制 / アルミ |
研究実績の概要 |
コンクリート構造物の早期劣化現象であるアルカリシリカ反応を抑制する手法を開発することを目的に研究を行う。手法としては、完全な抑制と容易に実施できる手法とし、抑制できる材料を少量コンクリートに添加する方法を目指している。これまでの研究ではアルミによって抑制できることを明らかにしていることから、さらに研究を進めて、実際のコンクリートでの抑制を、実験室内と屋外暴露の環境で長期の測定・モニタリングを実施することで、アルミを用いた新たな反応抑制剤の開発を目的としている。この方法では反応生成物を膨張しないように改質することで、骨材の鉱物的特性を考慮することなく抑制できる。 本研究では、これまでの研究を進めるためアルミを含んだ物質をコンクリート供試体に添加し、実構造物に近い環境下での屋外暴露試験を行う。測定方法は、データロガーを用いた自動のモニタリングと手動測定の両方を実施し、アルミを用いたASR抑制効果の実用性を明らかにすることを目的としている。 2022年度では、化学合成したアルミネート鉱物を5種類と、アルミの含有量が異なるフライアッシュ2種類を用いて供試体を作製し、屋外暴露を開始した。現時点の結果では、カルシウムアルミネート鉱物であるCA2の抑制効果が有望であり、フライアッシュ以上に抑制効果が高い。今後、さらに長期の抑制効果を検証するとともに、最適な添加量についても検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年10月末に研究代表者が左足首の骨折をした。その治療として、1カ月の入院、自宅療養およびリハビリのため、同時期に予定してた屋外暴露のコンクリート供試体の作製を実施できなかったことから、進捗状況としては「遅れている」とした。2023年度は遅れを取り戻すように研究を実施するが、最終年度の状況によっては研究期間の延長を検討することも考えることになるかもしれない。
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今後の研究の推進方策 |
試体の作製において2022年度に作製できなかったものを2023年度に作製する予定である。 また、中間成果の取りまとめを行い、学会等に発表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の左足首骨折の治療・療養によって2022年度作製予定だった供試体の消耗品等の残金である。2023年度の供試体作製において使用する予定である。
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