本研究成果の学術的意義は、必要な情報と不要な情報を区別し、フィルタリングする独自信号処理技術を構築したこと、またデータサイエンス技術によって、自動的にPCシース管を判定できる点にある。また1次元波形を基とする超音波探傷の結果は、機械学習の有効性が多く認められ、今後の超音波探傷試験の技術進展に知見を与える結果を示した。 本研究成果の社会的意義は、現場適用性の良い手法で、効率的かつ確実な診断が行える点にある。点検領域が広範囲に及ぶPCシース管のグラウト充填状態を詳細に把握するには、スクリーニング技術を適用したうえでの詳細点検技術を適用すべきであり、両技術を構築した本研究の成果は社会的意義が高い。
|