研究課題/領域番号 |
21K04248
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
田口 岳志 秋田大学, 理工学研究科, 助教 (00452839)
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研究分担者 |
荻野 俊寛 秋田大学, 理工学研究科, 准教授 (80312693)
鈴木 素之 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (00304494)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ベンダーエレメント試験 / 堤体盛土モニタリング / 原位置簡易型 / 堤防決壊検知 / 安定処理土 |
研究実績の概要 |
本研究「堤体盛土を対象とした原位置簡易型ベンダーエレメント法の適用性検証に関する研究」では,昨今頻発傾向にある「河川堤防の決壊」の誘因となる堤防内部の浸食や劣化を検知できる“地盤埋め込み型の原位置ベンダーエレメント試験法”を確立することを目的としている。令和3年度は基礎的なデータ収集をメインとして,ベンダーエレメントを用いた土層実験を行った。具体的には,真砂土および豊浦砂を用いて,土層への浸水をベンダーエレメント法(S波)で検知できるか否かを確認し,浸水に伴って土層の土粒子移動があった場合のみ,これを検知できることが分かった。ただし,土を初めて浸水させたときの状況しか再現できておらず,乾湿繰返しの検討が今後の課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍において,実務従事者との交流が十分にできておらず,原位置での堤体劣化調査など十分に行うことができていない。次年度の課題として取り組む。
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今後の研究の推進方策 |
ベンダーエレメント法におけるS波での検証では,土に含まれる水および空気の影響は検知できない。今年度の取り組みでは,土粒子の移動があった場合のみ検知が可能となることが分かったが,今後は水および空気にも波を伝えることができるP波を用いて測定精度の向上を狙う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍において,共同研究者との共同現場調査が行えず,分担者の旅費が執行できなかった。今年度は残金を旅費として用いる予定である。
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