研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、気候モデルの高度化・精緻化を目指して、統合陸域シミュレータ(ILS)の陸域物理過程改良に取り組んだ。森林域での積雪時の地表面アルベドを計算するスキームについての改良、陸域オフライン高解像度シミュレーション、気候モデルMIROCとILSを結合した実験を行い、国際的な陸モデルのベンチマークプロジェクトに参加し、今後に向けてより多角的にモデルを検証・改良するための準備も整った。
統合陸域モデリング
本研究課題では、陸域の水・熱循環を計算する統合陸域シミュレータ(ILS)について、陸域物理過程の改善と、気候モデルMIROCとILSを結合した実験に取り組んだ。気候モデルによる将来の気候変動予測は、気候変動に関する政府間パネルの評価報告書にまとめられる最新の研究から産業界に至るまで、幅広く利用されるようになっており、本研究はこのようなシミュレーションの精度向上に資することが期待される。