シェアリングエコノミーの進展は,将来的には自動運転技術の普及と相まって,個人所有の自動車が激減するのではないか,また,それに伴って自宅や商業施設に必要な駐車スペースが減少し,結果として土地がより有効に活用されるという主張もなされている.しかしながら,シェアリングサービスの利便性が高まった結果公共交通利用者が当該サービスを利用すれば,社会全体における自動車台数は増加する可能性もある.研究の結果,シェアリングサービスが進展すれば,将来に向けてどのような都市交通政策をとるべきかに関する提言を行える研究を行うことが重要であると強く意識したことから,本研究実施の着想にいたった.
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