風力発電設備支持物に発生する日常的な振動に対して,部材応力や疲労損傷度の低減を図ることを目的とした振動制御技術の開発を行い,以下の成果を得た。 ①実存する風力発電設備のタワー部に加速度センサーを設置し,タワー各点における応答加速度を計測した。②取得したデータから,日常的な発電時の風速と,その風圧力により生じるタワー各点の加速度との関係性を明らかにした。③計測した風力発電設備支持物の振動特性分析から解析モデルを構築し,TMDの質量や設置位置が,発電時の風外力により生じるタワーの応答に与える影響を明らかにし,効果的な振動低減のための多点TMD制御の方法について,質量比や配置の観点から明らかにした。
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