照明光色と内装色の組み合わせにより室内空間の主観的印象を実験で検討した。一般的に,温かみのある光色や暖色系の内装色はリラックス空間に適し,逆に青みのある光色と寒色系内装色はオフィス空間に適するとされていることから,光色と内装色の組み合わせもこれらが同系統か異系統であるという条件で好ましさの評価が異なることが予想されたものの,室用途と内装色のトーンによっては必ずしも当てはまらないことが示された。また,光源光色も単純に一つの光色のみで照射するのではなく,白色光と有彩色光の光源を別途室内に照射することにより室印象を操作できる可能性も見出した。
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