研究課題/領域番号 |
21K04454
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
大田 省一 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (60343117)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小屋組 / フレンチトラス / 植民地 / 軍用建築 |
研究実績の概要 |
本年度は、コロナ禍による渡航制限により、予定していた海外での史料調査及び現地調査が遂行できないままとなった。国内においても、同様理由により大学図書館での閲覧停止が多く、非常に制限の多い状態であった。そのような状況下でも、閲覧可能な国内文書館での調査、またオンラインでの海外サイトを含めた史料調査は実施することができた。国内においては、国立公文書館等において、開港期の史料、またフレンチ・トラス(フランス式小屋組)を用いたと思われる国内建造物の修理報告書等を閲覧した。海外では、フランス国立図書館のオンラインサイトGallica等において史料調査を行った。これにより、19世紀から20世紀初頭にかけてのRevue du Genie millitaire等のフランス工兵隊出版物の読解・解析を行い、兵舎建築の図面、設計意図などに関して明らかにすることができた。 海外研究者との学術交流としては、近代建築の研究団体docomomoの大会に参加し、東南アジア近代建築に関する研究発表を行い、且つ旧フランス植民地の建築に関する情報収集、研究討議を重ね、学術知識の交流に努めた。 コロナ禍での制限が緩和されることを睨んで、次年度での研究会の開催の準備も進めたが、これは2022年5月に、フランス、ベトナム、日本の研究者によるラウンドテーブルとして実施できる見込みである。また、次年度から現地調査の再開が可能になることを見越して、フランス、ベトナムの研究協力者とのオンラインミーティングを行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍による渡航制限が大きく影響し、予定した海外調査が実行できないままとなった。今後の渡航可能となる状況の変化を待たなければならない点は多いが、現状でできることとして、オンラインによる史料閲覧や研究会・学会への参加により、少しずつではあるが、着手可能な範囲が広がっている。オンラインでの状況も刻々と変化しており、海外でもアクセス可能な文書類が増加傾向にあるため、引き続き情報収集に努めていく。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の渡航制限も緩和傾向が続いているため、今後の調査再会へ向けて引き続き準備を進めていく。また、これまでの収集史料や調査研究成果を用いて、学術論文等にまとめる作業にも継続して取り組む予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の社会情勢を鑑みた特別対応にて、繰越申請をした。
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