配管表面に独自に提案する形状の低熱伝導率の被膜を塗布することで沸騰伝熱を促進し、極低温流体による配管などの金属部品を高速で冷却する手法を開発した。金属面に縦溝を施しこれをシリコーンシーラントで埋めることで核沸騰と膜沸騰を同時に発生させ、金属近傍の固液接触を促進し予冷時間を削減することを試みた。液体窒素を用いたプール沸騰実験では、予冷時間を最大1/3.9に削減することができた。また液体窒素を用いた配管流動実験でも、提案する表面加工を施すことにより予冷時間を1/3.6に削減することができた。一方液体水素を用いた配管流動実験では、冷却時間を削減することができなかった。
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