超小型衛星用の推進機として超小型プラズマスラスタの開発が進められているものの、数mmサイズとなる狭領域のプラズマ特性の計測が課題であった。本研究では、超小型RFプラズマスラスタを対象として、狭領域のプラズマの輝線輝度分布を計測する光学計測システムを開発し、狭領域のプラズマ特性の理解に向けたプラズマ分布計測を実施した。10 mm×10 mmの領域を0.026 mmの空間分解能で相対的な電子数密度ならびに中性粒子密度分布を計測することに初めて成功した。更に、狭領域特有の放電管内のプラズマ現象を確認し、放電管長さや径に対しての影響を明らかにし、超小型プラズマスラスタの最適化に向けた知見を得た。
|