垂直離着陸方式の再使用型ロケットでは、着陸時に機体周りの気流とそれに対抗するエンジンからの排気とが干渉し、複雑な流れ場が形成される。本研究ではその流れのメカニズムを理解するため、再使用型ロケットのスケールモデルを用いてエンジン排気を伴う流れ場を模擬し、風洞実験によって機体周りの圧力分布を計測した。実験結果から、着陸時の機体の姿勢とエンジン排気の角度によって、ロケット表面の圧力分布が大きく変化し、空力特性に大きな影響を与えることを明らかにした。この現象をモデル化することで、将来の適切な着陸運用に繋がると考える。
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