研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高性能長寿命かつロバストであることから, 探査・商用問わず様々な人工衛星でホールスラスタの利用が急速に拡大している. それに伴い, 従来の推薬であったキセノンの大量消費が課題になりつつある. 本研究では,キセノンに代わり, これまであまり注目されてこなかった二酸化炭素推薬の基礎検討を実施した. 「CO2を推薬としたホールスラスタはどのような放電特性か. また, 安定作動可能か」, 「固体貯蔵したCO2を安定的にガス流量制御し, ホールスラスタに供給可能か」を明らかにし, 貯蔵及び供給方法まで含めたCO2ホールスラスタの実現性について一定の見通しが得られたことは, 重要な研究成果と考えられる.
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