キャビテーションをともなう流れでは,気泡の崩壊により物体表面の塗装の剥離や損傷が確認されている.これらの要因として,キャビテーションエロージョンであることが推測されるが,キャビテーションが直接的な原因とは断定されていない. 本研究は小型回流水槽を用いたモデル実験により,塗装を施した縮流モデルをキャビテーション状況下に曝し,塗装の損傷とキャビテーションの因果関係を調べる.また,縮流モデルにPVDF(ポリフッ化ビニルデン)を埋め込み,多点衝撃力計測と高速度カメラを用いた同時計測を行い,塗装の剥離位置とキャビテーションの崩壊による強い衝撃力計測位置が一致することを確認した.
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