日本の土砂災害の死者数の時空間変動を生み出す要因を解明することを目的とした。土砂災害での土砂災害の死者の多くは屋内で発生することに着目し,死者数を土砂災害発生件数,土砂災害発生件数1件あたりの全壊戸数,全壊1戸あたりの死者数に分解して考え,それぞれのトレンドと,これらに関係する要因のトレンドを結びつけた。日本では長期間に渡り死者数が減少してきたが,その要因は時代と共に変化している可能性を示した。また,土砂災害発生に関する時空間変動を生み出す要因を考える上で,土地利用(特に森林)の重要性についても明らかにした。
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