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2023 年度 実績報告書

自然な密緩和を目指した室内レイアウト設計のための歩行者シミュレータ

研究課題

研究課題/領域番号 21K04597
研究機関富山高等専門学校

研究代表者

伊藤 尚  富山高等専門学校, 電子情報工学科, 准教授 (30635214)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード自己駆動粒子 / ポテンシャル法 / UWB / 感染症数理モデル
研究実績の概要

本年度は,(1)縮退型自己駆動粒子におけるデッドロックの解消,屋内歩行者の位置測位のための(2)RNNを用いたUWB屋内位置推定の精度向上,(3)UWB屋内位置推定における複数歩行者による精度評価,(4)無症状と隔離状態を考慮した感染症数理モデルの提案,に取り組んだ.
(1)について,昨年度までに提案したパーソナルスペース急縮を考慮した自己駆動粒子において,シミュレーション途中で全ての粒子が一切動かなくなるデッドロックが発生することが問題となった.そのため,新たにポテンシャル法を導入し均衡点を不安定化させることでデッドロックを解消した.これにより,自己駆動粒子の流動係数を最大化させる室内レイアウトの設計が可能となった.
(2)では,屋内において歩行者実験をする際の位置を測位するために,UWBモジュールを用いた屋内位置推定システムの精度向上を試みた.昨年度まではLSTMにより精度向上を試みたが,LSTMにおける忘却率を減少させることで位置精度が改善することが分かったため,RNNを用いて更に精度が向上をすることを示した.また(3)では,(2)で提案したシステムでは歩行者1名を対象としていたため,2名以上の歩行者がいた場合に位置推定精度のどのような影響があるかを評価した.
(4)ではCOVID-19の感染状況を再現するために,無症状と隔離状態を考慮した感染症数理モデルを提案した.無症状と隔離状態を考慮することでCOVID-19の感染状況を再現可能であることが分かった.特に,無症状を考慮することが感染状況再現に対して寄与率が非常に高いことが分かった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 無症状状態と隔離状態を考慮したCOVID-19感染症数理モデルの提案2024

    • 著者名/発表者名
      岡田拓也,中島健,伊藤尚
    • 学会等名
      信学技報, vol. 123, no. 361, CAS2023-106, pp. 115-118, 2024.
  • [学会発表] MASによるCOVID-19感染シミュレーションを用いた弱毒化の再現2023

    • 著者名/発表者名
      中島健,岡田拓也,伊藤尚
    • 学会等名
      電子情報通信学会 ソサイエティ大会 A-1-9
  • [学会発表] RNNを用いたNLOS環境におけるUWB屋内位置推定精度の向上2023

    • 著者名/発表者名
      深川農,橘川迅,運上和也,伊藤尚
    • 学会等名
      電子情報通信学会,信学技報, vol. 123, no. 202, CAS2023-49, pp. 84-89, 2023.
  • [学会発表] Social Forceモデルによる避難シミュレーションにおけるデッドロックの解消2023

    • 著者名/発表者名
      中田竣也,伊藤尚
    • 学会等名
      電子情報通信学会,信学技報, vol. 123, no. 264, CAS2023-65, pp. 27-31, 2023.
  • [学会発表] RNNを用いたNLOS環境での歩行者実験におけるUWB屋内位置推定精度の評価2023

    • 著者名/発表者名
      橘川迅,深川農,運上和也,伊藤尚
    • 学会等名
      電子情報通信学会 ICD/CAS研究会

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公開日: 2024-12-25  

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