本研究では,2018年7月の広島県豪雨と2018年北海道胆振東部地震による土砂崩壊箇所のデータを整備し,それぞれの災害を予測するモデルを構築した.これらの研究成果は査読雑誌に掲載された.作成した土砂災害輪郭データを広く公開することで,今後の土砂災害発生要因の解明と機械学習などの検出手法の発展に貢献する. また,土砂崩壊域の形状・範囲を検出できる深層学習モデルも構築した.地域安全学会と土木学会年次に成果を発表する.このモデルは土砂移動の要因を考慮せず,事後光学衛星画像のみを使用して土砂崩壊を検出するもので,大規模災害時の情報収集・緊急対応に大きく貢献するものと期待できる.
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