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2023 年度 研究成果報告書

「地域空間の物語性」を考慮したハザード情報表記の適切性評価に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21K04612
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分25030:防災工学関連
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

高田 知紀  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (60707892)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード地域空間の物語性 / 風土性 / 神社空間 / 妖怪
研究成果の概要

本研究の目的は、ある事象が具体的な土地や環境と紐づけられる形で文脈と展開をもって語られる性質を「地域空間の物語性」と表現し、その防災上の意義を提示することである。この目的に対して本研究では、日本の伝統的社会において、災害リスクの低減に向けては「避ける」「祈る」「語る」という3つの姿勢が重要であったことを示した。そのうえで、現代における地域防災活動の社会実験を展開し、「地域空間の物語性」の視点を導入することで、人びとは自身が生きる時間と場所のみならず、過去や他の土地において生じた膨大な事象のなかからある部分を選択し、解釈し、自身の関心領域と関連付ける形で記憶にとどめることができることを示した。

自由記述の分野

地域計画

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の重要な学術的成果は、近代的合理性を問い直し、自然・文化・主観・客観・個人・集団が通態的に連関している現実のなかでの防災の姿勢および地域防災の手法を提示したことである。「地域空間の物語性」の視点を導入することは、矛盾や理不尽を含みながら、複雑な自然環境のなかのリスクと対峙するための重要な姿勢を、個々の人びとが自ら見出すことにつながっていく。それは、科学的知見にもとづく理性的判断だけでなく、人びとの感性にもとづく新たな防災手法の展開を実現する。

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公開日: 2025-01-30  

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