研究実績の概要 |
前年度に執筆した査読付き論文が、地すべり学会誌の10月号に掲載された。【佐藤丈晴:ディープニューラルネットワークを用いた崩壊リスク評価手法の高度化,日本地すべり学会, Vol.59, No.5, pp.195-204, 2022.10】 また、提案したシステムを用いて、土石流だけでなく落石発生源を対象とした検討も行い、落石崩壊斜面におけるリスク評価モデルを構築して、査読付き論文を執筆し、3月号に掲載された。この論文では、前出の論文で与えた微地形要因を説明変数として与えることなく、標高値のみで3次元地形モデルを構築し、それだけでリスク評価を行うことができることを確認した。これによって、モデル構築のコストを大幅に縮減できる。【佐藤丈晴・金本虎太朗・小田哲也:デジタルデータに基づいたAIによる落石発生源の抽出 -砂防におけるDXの提案-,砂防学会誌,Vol.75,No.6,pp.3-11,2023.3】 令和4年度も、前年と同様コロナ関係のため、多くの学会が休止したが、その中でも秋口から開催された研究発表会に参加し、学識経験者の意見を頂いた。【佐藤丈晴,金本虎太朗,小田哲也:グリッドデータに基づいたAIによる落石発生源の抽出,第61回 日本地すべり学会研究発表会講演集,pp.97-98,2022.9】【内野風香,佐藤丈晴:AI を用いた土砂災害のリスク評価,応用地質学会中四国支部 令和4年度研究発表会発表論文集,pp.100-101,2021.11】 令和5年度は、所属学会のほぼすべてで研究発表会が開催される予定であり、これらすべての学会で学識経験者や専門技術者の意見を頂き、本手法のブラッシュアップにつなげたいと考えている。
|