らせん高分子のリビング重合法を用いて、環状、ブラシ状、ヤヌス型など、構造に特徴のある高分子材料を合成した。得られたブラシ高分子やボトルブラシポリマーは光学分割材料などのキラルマテリアルとして有用であった。さらに、Rhベースの多成分触媒系を用いたフェニルアセチレン誘導体のリビング重合を通じて、精密に制御された鎖長を持つ3本のポリ(フェニルアセチレン)鎖から成るスターポリマーの合成をおこなった。また、これらのスターポリマーの構造と機能の関係を探求した。得られたスターポリマーは様々な分光技術を用いて徹底的に特性評価し、原子間力顕微鏡(AFM)を用いてその星形構造を明確に可視化した。
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