研究成果の概要 |
Mg合金の酸化皮膜観察によって、thermal barrier型酸化皮膜は酸素の内方拡散が抑制されると形成することが明らかとなった。これは外方拡散する元素を添加するだけでなく、皮膜中での酸素の粒界拡散や原子価制御による酸化速度の低減も非常に有効であることが本研究によって明らかにすることができた。その結果、thermally grown型Y2O3皮膜を形成するMg-1Zn-2Y合金(発火温度:880℃)にCa, Yb, Be, Srなどの元素を微量添加することでthermal barrier型Y2O3皮膜が形成させ、発火温度が1000-1050℃まで向上させることに成功した。
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