1ethyl-3methylimidazolium chloride-AlCl3イオン液体においてアルミニウム電析のメカニズムはAl錯イオンがカソードで電子を受け取ることでアルミニウムに還元される。このAl錯イオンの電極近傍における分布を原子間力顕微鏡(AFM)のフォースカーブ測定から解析した。 電位を印加したフォースカーブ測定では、バルクから電極界面に向かう際にイオン層と考えられる段差が測定された。なお開回路電位より卑の電位になるのに従い、そのイオン層の厚さの減少が認められた。この結果から、Al錯イオンの還元の際に各イオンで構成されるイオン層が圧縮されて、界面との距離が近くなると考えられる。
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