研究課題/領域番号 |
21K04850
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
山中 優 奈良先端科学技術大学院大学, 研究推進機構, URA (60632825)
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研究分担者 |
廣田 俊 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (90283457)
松尾 貴史 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (50432521)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ビルディングブロック / タンパク質デザイン / 構造領域交換 / タンパク質超分子 |
研究実績の概要 |
令和3年度は、網羅的構造解析により構造領域シャッフリングの体系化を試みたが、年度途中にGoogleのDeepMindから革新的構造計算ツールAlfafold2が公開されたため、これを取り入れた形での構造領域シャッフリングをデザインすることとした。現在、Alfafold2を組み込んだ構造領域シャッフリングとドメインスワッピングによるタンパク質超分子のデザインシステムの構築を進めている。テストケースとして、同一タンパク質分子における構造シャッフリングをデザインし、ホモ分子種間でドメインスワッピングして超分子化する分子デザインを完了した。また、これまでに構築できている構成分子の動きを組み込んだタンパク質超分子ABA(ビルディングブロックタンパク質超分子に、COのセンシングにより2量体から単量体に解離するシトクロムc′を組み込む)についてさらなる構造・挙動解析を進め、さらにABAのベースとなるBBPl9部分を3分子連結した新たなビルディングコアについても作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究環境の変化と、新型コロナウイルス感染症拡大によるリモートワークにより、研究時間の確保が困難で、特に実地での実験が必要な研究項目についてやや遅れが出ている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、新型コロナウイルス感染症対策の動向をみつつ、博士後期課程の学生をRAとして雇用するなどして、遅れている実地での実験が必要な研究項目を推進を図る。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症拡大により、実地による実験が必要な研究事項で遅れが出ており、消耗品費が当初予定より小さくなったため、次年度使用額が生じた。次年度以降に実地による実験が必要な研究が自由に行える状況になれば、その消耗品費として使用する。
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