表面プラズモンを用いてナノ領域の複屈折をワンショットで測定する手法について開発を行い,光異性化材料における複屈折の生成や消失を測定することができた.さらに,測定基板上での生体細胞培養において,銀表面をポリマー薄膜で保護する手法を開発し,膜厚15~20 nmのPMMA薄膜の成膜に成功した.PMMA薄膜により金属層は保護され,細胞を培養することには成功したが,基板と細胞間に混入した不純物によって集束表面プラズモンの空間周波数応答スペクトルの尖鋭さが失われたため,細胞培養条件の精査などが課題として残った.
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