高いパルスエネルギーを持つフェムト秒レーザーパルスは、レーザー加工や理化学研究において非常に重要なツールとなっている。ファイバーレーザー増幅器は、高いパルスエネルギーを安価に実現可能な要素技術であるが、例えば10μmコアのファイバーは、数10~100ピコ秒で2~5 μJ程度の破壊閾値を持つ。レーザー加工やアト秒パルス発生では100 μJ/pulse以上のエネルギーを持つレーザーパルスの発生が必要とされており、ファイバ増幅器を用いてレーザー加工やアト秒パルス発生に必要な100 μJ/pulse以上、またビーム結合によってさらなる高いエネルギーを可能とする道筋をつけた意義は大きい。
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