研究実績の概要 |
理論について 量子干渉を用いた状態推定法について検討した。前に推定したい量子状態(=波動関数:ベクトルBexp(i\phi))を推定するために,三つの補助状態(ベクトル A1, A2, A3)を用い,三つ新たなベクトル(y1, y2, y2)を構成する.三つ固定された補助量子状態を使うことにより,波動関数の測定行った.それに対し本年度では,補助状態の光の位相と振幅も両方変化させることを応用することにより,より精度の高い新しい推定方法で波動関数の測定を提案しました.先行研究より優れている点としては,設計できるパラメータをうまく利用することで状態推定に関してより多くの情報を測定でき得るため,高精度測定が可能になる. 実験について 量子光学領域で上に述べた理論モデルを実験的に検証している.測定する光状態については,光子数状態およびコヒーレントを考えている.単一光子検出器による実現した量子相関関数を測定し,結果から統計学の推定法を用いて光状態の波動関数を求める新たな方法に集中する.
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