研究課題/領域番号 |
21K04929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分30020:光工学および光量子科学関連
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 篤 東北工業大学, 工学部, 教授 (00322686)
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研究分担者 |
石井 昌憲 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (70359107)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 固体レーザー / 高出力パルスレーザー / ホルミウムレーザー / ドップラーライダー / 衛星搭載ライダー / 風観測 |
研究成果の概要 |
本研究では、地球の風の空間分布を高精度に観測するために必要な中赤外Ho(ホルミウム)レーザーの高効率化技術を開発した。このレーザーを風観測用ライダーに用いて衛星観測を行うことにより、風向風速の高度分解能向上が期待でき、これは数値予報精度を改善し、より正確な気象予測を可能にする。研究成果として、従来方式に比べ高効率化が期待できる共振器内共鳴励起方式という新しいレーザー発振方法を提案し、30mJレベルの高出力パルス動作を実証した。
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自由記述の分野 |
レーザー工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、主に風や温室効果ガスを対象とした地球環境観測に必要なレーザーの衛星搭載への実現可能性を高めることに寄与する。共振器内共鳴励起方式という独自手法による高効率化は、レーザーの消費電力を低減し、また衛星からの排熱量も削減できることから衛星搭載型レーザーセンサーの成立性を高める。本研究においてレーザーを構築しこれを実証したことは、衛星による環境観測の可能性を広げ、温暖化対策や防災対策という点で社会に貢献するものと考えらえる。
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