伝熱面上にピッチの異なる螺旋構造を三次元付加造形し、プール沸騰熱伝達実験を行った。その結果、螺旋ピッチが長い場合には限界熱流束が40%増大した。フレーク状物質や球体を設置することで限界熱流束が30%低下したが、親水性を付与することで限界熱流束は一転して30%増大した。さらにハニカム多孔質体プレートと格子構造を組み合わせることで、限界熱流束は約3倍に増大した。伝熱促進効果と限界熱流束増大効果は、気泡の合体を抑制することで界面積濃度が増大し、伝熱面近傍の循環駆動力が増大することで伝熱面への液供給が増大することによりもたらされたと考えられる。作成した数理モデルにより提案する原理が確認された。
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