研究課題/領域番号 |
21K04961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分31020:地球資源工学およびエネルギー学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 肇 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (50549269)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 資源開発 / 石油 / 貯留層 / モニタリング / トレーサー / 環境微生物 |
研究成果の概要 |
微生物DNAを指標とするモニタリング手法「微生物トレーサ法」は環境モニタリングのための有望な技術である。本研究では、この技術の地下資源開発での適用可能性を検証するため、国内の操業中の油田での実証研究を世界で初めて行なった。秋田県の申川油田で、9つの生産井と2つの圧入井から3年間継続的にサンプリングし、生産された地層水や圧入水に含まれる微生物叢を分析した。各試料からDNAを抽出し、試料中の微生物叢を解析した。これら結果から、各貯留層の生産への寄与度、断層による遮蔽、井戸間の導通性および圧入水のブレークスルーなどについて原位置の情報が得られた。
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自由記述の分野 |
微生物工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は微生物トレーサ法の油田における世界初の長期実証研究であり、石油・天然ガスなど地下資源の開発における同手法の有用性が示された。地層水など地下から採取した試料に含まれる微生物叢を分析することで、地下の地層構造や流体の流動、微生物代謝など有用な情報が得られる事が示され、新規の地下環境モニタリング手法の技術基盤が確立された。
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