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2023 年度 研究成果報告書

新型コロナ標的タンパク質の共有結合阻害に向けた酵素反応分子動力学シミュレーション

研究課題

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研究課題/領域番号 21K04993
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分32010:基礎物理化学関連
研究機関早稲田大学 (2022-2023)
京都大学 (2021)

研究代表者

小野 純一  早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), 次席研究員 (30777991)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード新型コロナウイルス / COVID-19 / SARS-CoV-2 / メインプロテアーゼ / 共有結合阻害剤 / 量子分子動力学法 / 自由エネルギー解析 / インシリコ創薬
研究成果の概要

新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスSARS-CoV-2の酵素メインプロテアーゼ(Mpro)を対象とし,大規模量子分子動力学(MD)法と拡張サンプリング法によって,基質分子との酵素反応過程や阻害剤分子との共有結合形成過程の微視的機構を理論的に解明した.また,従来型in silico創薬で用いられる仮想スクリーニング・ドッキングと大規模量子MDシミュレーション手法とを組み合わせたハイブリッド型in silico創薬によって,非共有結合性の既承認薬(ensitrelvir)より高い結合親和性と,共有結合性の既承認薬(nirmatrelvir)と同等の反応性を併せ持つ新規候補化合物を同定した.

自由記述の分野

基礎物理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では,量子分子動力学(MD)法と拡張サンプリング法を併用することにより,SARS-CoV-2メインプロテアーゼ(Mpro)と基質あるいは阻害剤分子とのプロトン移動を伴う共有結合形成過程の反応機構を解明した.また,従来型in silico創薬と量子MD法とを組み合わせたハイブリッド型in silico創薬によって,高い結合親和性と反応性を有する共有結合性の新規候補化合物を見出した.本手法は,Mproのみならず,例えば発がん性RASタンパク質のような結合部位に反応性の高いアミノ酸残基を持つ創薬標的タンパク質全般に対して有用であると期待される.以上より,本研究の学術的・社会的意義は十分に高い.

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公開日: 2025-01-30  

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