研究成果の概要 |
フルオロアルケンの前駆体である2H,3H-デカフルオロペンタン、ヘプタフルオロシクロペンタンの求核剤に対する反応性を巧みに利用してフルオロアルケンの高効率合成プロセスを開発した。2H,3H-デカフルオロペンタンを用いた場合、ラジカル重合可能なフルオロアルケン部位とアニオン重合可能なオレフィン部位を含むモノマーを得た。 合成したモノマーのアニオン重合によって得た有機溶媒に可溶なプレポリマーをガラス基板上に塗布し、固相ラジカル重合を行うことで、有機溶媒に不溶な透明ポリマーを得ることを見出した。また、ヘプタフルオロシクロペンタンを原料として合成したポリマーも可視領域で透明性を示すことも明らかにした。
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