研究課題
基盤研究(C)
プリンテッドエレクトロニクス(PE)は次世代のデバイス作製技術として注目を集めており,PEに適用可能なインクやトナーの開発は重要な課題である。機能性材料と複合化した数十nmから数μmの高分子コロイド材料の利用は,流体力学的特性,分散/凝集特性,異方的な機能伝達などの観点から機能向上に有効なであると考えられている。本研究では,真球状のニッケルめっき粒子の表面修飾および粒子内部への液晶化合物のカプセル化などを試みる。
高分子化学
本研究では,真球状の中実粒子や中空粒子などの高分子コロイド材料を対象として,表面改質および内部への機能材料の内包化による機能化について検討した。ニッケルめっき粒子と高分子微粒子とを媒体中で撹拌するだけの操作により,異方性導電性フィルムなど工業的に応用可能な材料を調製することができた。また,高分子微粒子にシード重合の手法を適用することにより,電場に応答する液晶カプセルを作製することができたことから,プリンテッドエレクトリニクスに応用が期待できる。