我々は伝統工芸技術により作成した圧電性ポリ乳酸センサでバイタルセンシングを可能にしている.本研究では,この手作業に基づく手法を工業化意識した手法に転換するために,有限要素法を用い,工業ミシンによるステッチ形状に工夫を施すことで,伝統工芸手法と同等の機能を実現した.これにより,社会実装の可能性が開かれた.さらに,開発してきた従来のBLEを用いたデータ送信システムでは,被験者の位置や姿勢による信号切れの問題が頻繁に発生したが,回路の最適化を徹底することで飛躍的に性能を向上させた.最終的に,ミシン縫いセンサによるバイタルセンシングの精度検証を室内犬トイプードルの自由な行動の中で確認することができた.
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