| 研究課題/領域番号 |
21K05192
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| 研究機関 | 北見工業大学 |
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研究代表者 |
浪越 毅 北見工業大学, 工学部, 准教授 (30452072)
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| 研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 超分子 / 光環化反応 / ポリフェニルアセチレン / ビニルエーテル |
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| 研究実績の概要 |
本研究は申請者が見出した実用的なスケールで超分子膜を合成できるポリフェニルアセチレン膜の光環化反応(SCAT)による超分子自立膜の調製法を発展させるものである。本研究で最近新たに見つけたＳＣＡＴ反応とともに起こるポリフェニルアセチレン骨格に有するビニルエーテルの重合反応を利用し超分子自立膜の高強度化とＳＣＡＴ重合のメカニズムの解明を目的とする。具体的には、まず以下について検討した。
ＳＣＡＴ反応が起こるDHPA型ポリマーの原料であるＤＨＰＡ型モノマーにビニルエーテル基を置換基数、ビニルエーテル基の位置を変えて合成した。さらにＴＨＦ中、[Rh(nbd)Cl]2/TEAを触媒に用いて前駆体ポリマーの合成を行った。ビニルエーテル基数1もしくは2でもポリフェニルアセチレン骨格の合成に影響を示さなかった。ビニル基の位置を主鎖骨格から遠くすることも影響なく合成可能であった。これらの前駆体ポリマーのSCAT反応を行い超分子自立膜を調整し、ＳＣＡＴ重合がこれらの前駆体ポリマーに影響するか調べた。置換基数と位置にかかわらずビニルエーテル基はＳＣＡＴ反応が進行しビニルエーテル基は消費され、有機溶媒に不溶な超分子膜が調整された。
この事から系中の光照射で生じる主鎖の環化反応がビニルエーテル基の反応に直接影響しているかは確認されなかった。一方、ビニルエーテル基の反応により従来の超分子よりも高強度の超分子膜の調整に成功した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ビニルエーテルを有するポリフェニルアセチレンの種類は複数合成を達成したが合成には時間がかかったため、ＳＣＡＴ重合の機構解明の実験が進んでない。
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| 今後の研究の推進方策 |
ＳＣＡＴ重合の機構解明を進めつつこれまでに合成した膜の性能評価を進めていくことで研究を加速させる。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で研究打ち合わせに出張ができず旅費の支出が0円になったため一部は消耗品費に当てたものの残金が生じた。
残金は次年度消耗品に当てて使用する。
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