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2023 年度 研究成果報告書

クロマチン修飾を制御する新規細胞機能調節物質の探索と構造解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K05289
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分37020:生物分子化学関連
研究機関広島大学

研究代表者

太田 伸二  広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (60185270)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード生物活性物質 / 海洋生物 / 昆虫 / 植物
研究成果の概要

イトマキヒトデ胚の発生では、胞胚期において特異的なヒストン2量体が形成されることが発見されている。このようなクロマチン修飾は細胞分化と深く関係しているものと考えられることから、ヒトデの胞胚ならびに原腸胚形成を選択的に阻害する細胞機能調節物質の開発が必要とされている。そこで、ヒトデ胚発生を特定の段階で停止させる活性を指標にして、生理活性物質の探索を行った結果、軟体サンゴから新規ジテルペノイドおよびセスキテルペノイド類を、海綿から含臭素化合物類を、オリーブ害虫から蛍光化合物類を、さらにカンアオイの根からフェナントレン類を単離し、スペクトルデータ及びX線結晶解析に基づいて構造決定した。

自由記述の分野

生物分子科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで知られていない骨格構造を有する天然有機化合物を海洋生物や昆虫および植物などから新たに探し出すという今回の研究成果は、モデル生物としても知られる棘皮動物の胚発生過程における細胞分化などの重要な発生学的イベントで生起している現象のメカニズムを解明するのに必要なツールとなりうる新規な細胞機能調節物質の開発につながるという学術的な意義を有している。さらに社会的にも、これまで知られていない作用機構を持った抗がん剤や抗ウィルス剤など有用な医薬リード化合物の開発につながることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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