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2023 年度 研究成果報告書

真菌に寄生する『菌寄生菌』を探索源とした抗真菌薬リード化合物の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 21K05293
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分37020:生物分子化学関連
研究機関北里大学

研究代表者

渡邊 善洋  北里大学, 感染制御科学府, 特任助手 (70823475)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード菌寄生菌 / 抗真菌 / Aspergillus / Candida auris / Hypomyces / microED
研究成果の概要

深在性真菌症の原因真菌であるアスペルギルス・フミガタスおよびカンジダ・アウリスに対する抗真菌活性を指標に菌寄生菌類をはじめとした微生物培養液のスクリーニングを行なった。スクリーニングを通過したTT21014株の培養液からは新規デカリン化合物 (Hakuhybotrolと命名) を発見し、FKJ-0499株からはtyrosine残基を有する新規化合物 (N-demetyltyroscherineと命名) を発見した。さらに別の糸状菌2株からもそれぞれラクトンを有する新規2化合物および環状デプシペプチド新規1化合物を単離、構造決定した。これらの化合物は既存薬耐性菌株に対して強い抗真菌活性を示した。

自由記述の分野

天然物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で見出された抗真菌活性物質は共同研究中の企業と開発を進めていくことで新たな抗真菌薬の開発につながることが期待される。また、研究所内のアスペルギルス・フミガタスやカンジダ・アウリス以外の抗真菌活性評価も実施しており、クリプトコッカスなどの他の深在性真菌症や農業病害真菌に対して良い活性を示したものは抗真菌薬のみならず農薬開発のシード化合物として開発が進むことも期待される。
また、菌寄生菌類のこれまでに報告のなかった宿主の真菌に寄生する際、今回発見した化合物を宿主への攻撃に用いていることも示唆され、自然現象の解明にも繋がると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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