研究課題/領域番号 |
21K05317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
桑原 正靖 日本大学, 文理学部, 教授 (40334130)
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研究分担者 |
藤田 博仁 日本大学, 文理学部, 助手 (60822244)
片岡 由佳 日本大学, 文理学部, 助手 (20978796)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | miRNA / バイオマーカー / イメージング / 等温遺伝子増幅法 / グアニン四重鎖 |
研究成果の概要 |
SATIC法における核酸増幅反応の起点となる開始複合体の形態を最近接塩基対パラメータ(nearest neighbor parameters)を用いた核酸の安定性予測に基づき種々検討し配列等を最適化した。さらに、多検体同時検出を指向して、ThTをドナーとしスチリルベンゾチアゾール(SB)をアクセプターとするFRET型蛍光プローブ(ThT-SB)を新たに設計合成し、当該核酸増幅法で生成するグアニン四重鎖(G4)の存在下で発光波長がレッドシフトすることを確認した。細胞を用いて当該核酸増幅試薬によるアッセイを行ったところ、標的RNA存在下でのみ核および細胞質からの蛍光発光を確認することができた。
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自由記述の分野 |
バイオ分析化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、さまざまな疾患や生化学的プロセスの低侵襲的な診断に利用できるバイオマーカーとして、血清や血漿などの体液中のRNAが注目されており、最近では、定量PCR法を改良したアッセイ法を用いることで、感度および特異性とともに信頼性の高いRNAプロファイリングを行うことが可能となった。一方、細胞内miRNAイメージングについては今後の技術革新が期待されているところである。本開発において細胞サンプルで標的RNAが特異的に検出されたことから、既存の方法・原理と一線を画す独自の核酸増幅法による細胞内miRNAイメージングシステムの実効可能性が示唆された。
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