• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

分裂酵母を利用して、アグマチンの認識・取込み・代謝・自然界での役割を解明する

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K05344
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38020:応用微生物学関連
研究機関香川大学

研究代表者

田中 直孝  香川大学, 農学部, 教授 (60324109)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードアグマチン / アグマチナーゼ / 分裂酵母
研究成果の概要

分裂酵母のアグマチナーゼは自然界で他の菌によって生産されるアグマチンを鋭敏に感知し、特異的なプロモーターによって発現が制御されていることが分かってきた。誘導発現に必要なプロモーター領域は長さが短く、本領域の下流には任意の遺伝子をつなぐことが可能であり、基礎的な解析や誘導性のタンパク質発現などの応用にも利用できることが分かってきた。また、アグマチナーゼの解析では、アグマチン添加による誘導時に、ゴルジ体での蛍光が観察され、アグマチンの除去により速やかに液胞へ輸送されることが分かった。本発見は、誘導性のタンパク質局在化機構を解析する良いモデルタンパク質になりうる成果である。

自由記述の分野

応用微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

自然環境の発酵過程の菌叢中に存在する物質であるアグマチンは、分裂酵母において、鋭敏な遺伝子発現を誘導するメディエーターであることが分かってきた。誘導されるタンパク質の一つであるアグマチナーゼは、ポリアミンの前駆体であり、DNAやRNAの転写制御、続く翻訳過程にも影響を与える生理活性物質である。本研究でアグマチナーゼは、ゴルジ体膜に局在し、不要になると速やかに液胞へ輸送される、制御された局在化機構を示すことも分かってきた。プロモーター領域もアグマチン添加時に発現が誘導されることが分かり、下流に任意の遺伝子をつなぐことで、人為的に発現量を制御でき、基礎・応用的な利用が可能であることが分かってきた。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi