本研究ではチェックポイント機構と機能関連する酵母の細胞極性制御経路について、発酵条件下で新たに発動する寿命制御への関与の可能性を検証した。その結果、アルコール発酵が2つのphase、すなわち、酵母が増殖しながら発酵する前期(phase 1)、成長が停止し発酵を継続する後期(phase 2)で構成される事を見出した。さらに、Spindle Assembly Checkpointに必須な出芽酵母Bub1やDNA Integrity Checkpoint に必須な分裂酵母Cds1がphase2での寿命制御への関与が低いこと、分裂酵母Bub1はphase2での寿命制御に部分的に関与する事が示唆された。
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