研究課題
基盤研究(C)
生物のあらゆる生理機能に必須な化合物であるビタミンB2(リボフラビン)の、植物における調節機構と輸送機構について解析を行った。その結果、我々は植物細胞内のビタミンB2量が種々の環境ストレスや植物ホルモンによって増加すること、また細胞内ビタミンB2量を変化させると植物の生育や環境ストレス耐性に影響することを見出した。さらに、植物において初めてビタミンB2輸送体の候補遺伝子を見出した。
植物生理学
我々ヒトはビタミンB2を合成できないため、植物はビタミンB2の重要な供給源の一つです。したがって、本研究によって見出した植物のビタミンB2の調節機構や輸送体の存在は、植物におけるビタミンB2の生理学的重要性を初めて明らかにしただけでなく、さらに詳細に解析を行うことで、将来的にはヒトにとって有用な植物の分子育種などへの応用が期待されます。