プラスチック分解酵素の実用化に向けた研究開発を行なった。立体構造情報をもとに熱に弱い部分のアミノ酸を抽出し、適切なアミノ酸に改変することで、野生型に対し熱安定性を20℃以上、PET分解活性を10倍以上向上するさせることに成功した。本改変酵素は2022年にNatureに発表された改変酵素と比較しても、同等の活性を維持しながらも10℃以上熱安定性が高いため、長時間に渡り酵素反応に利用可能であることから、PET処理にかかるコストを大幅に減少させることができると考えられる。本研究開発は世界的にも競争力を持つ可能性を秘めた性能の良い酵素の作製に成功しており、当初想定を超えた成果であると考えられる。
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