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2023 年度 研究成果報告書

膜脂質リモデリングを介する細胞自律的な温度適応機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K05391
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38030:応用生物化学関連
研究機関京都薬科大学

研究代表者

長尾 耕治郎  京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (40587325)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードPhospholipid
研究成果の概要

温度は生体分子の分子運動、構造、反応性を支配する根源的な物理量であり、細胞内外の温度変化は細胞増殖や物質代謝、情報伝達など幅広い細胞機能に影響を与える。このため、温度変化へと適切に適応することが細胞機能を維持するために重要である。本研究では、ショウジョウバエ培養細胞を用いて、リン脂質の化学構造と熱産生機構との連関について、解析を進めた。その結果、低温曝露時に脂肪酸不飽和化酵素がミトコンドリアにおける不飽和脂肪酸含有リン脂質を増加させることで、クリステ構造の再編を伴うATP合成酵素の多量体形成と酵素活性の制御を介して、ミトコンドリアにおける熱産生を細胞自律的に活性化することを明らかにした。

自由記述の分野

Biochemistry

研究成果の学術的意義や社会的意義

生物にとって温度はその生存や機能に重要である。このため、生物が自身の温度を制御することはその恒常性を維持するために重要である。このため、本研究において明らかにした細胞自律的な細胞内温度の制御機構は幅広い生命機能や疾患の理解に寄与すると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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